実務ノート ・ 2026-03-04 ・ 4 min read
WordPressマルチサイト化でハマった3つの落とし穴。サブドメインとSSLは先に用意する
この記事について
複数のサイトを一つの管理画面で運用できる WordPressマルチサイト機能 の構築に挑戦しました。
効率化のために導入を決めたのですが、いざ作業を始めると通常のWordPressインストールとは勝手が全く異なり、アプリケーションよりも インフラ側の理解 が求められる作業になりました。
これから挑戦する方向けに、実際にハマった箇所を事前チェックポイントとして3つに整理します。
落とし穴1:サブドメインはWordPressより先に作る
マルチサイトでは、管理画面から「サイトを追加」すればサブドメインのサイトができあがる……と考えていると詰まります。
WordPress側でサイトを追加する前に、サーバーのコントロールパネルで対象のサブドメインを物理的に作成しておく必要があります。 WordPressはあくまで、そのサブドメインにリクエストが届いた前提で動くためです。
順番を間違えると、管理画面上はサイトが存在するのにアクセスできない、という状態になります。
落とし穴2:SSLは子サイト作成「前」に適用しておく
これが一番厄介でした。
子サイトを追加してからSSL化しようとすると、リダイレクトループ に代表されるトラブルにつながります。WordPressは各サイトのURLをデータベースに保持しているため、後からhttpsに切り替えると、保存済みのURLとサーバーのリダイレクト設定が食い違うためです。
対策としては、子サイトを作る前に ワイルドカードSSL などを適用し、*.example.com がhttpsで応答する状態を先に作っておくこと。これだけで作業がかなり素直に進みます。
落とし穴3:ディレクトリ構造は通常構成と違う
マルチサイトでは、内部的なファイル参照やシンボリックリンクの扱いが通常のWordPressと異なります。
とくにアップロードした画像の配置が変わるため、ここを曖昧にしたまま進めると 画像が表示されない という不具合に直面します。移行やバックアップの際にも影響する部分なので、構造を理解してから触るのが結果的に早道でした。
構築してみて
サーバー側の「仕込み」を丁寧に行うことで、ようやく安定したマルチサイト環境を構築できました。
今回の経験で、WordPressのシステム構造とサーバー構成の関係をより深く理解できたのが収穫です。サイトごとにログインし直す手間がなくなり、管理コストが大きく下がったため、これからはコンテンツ制作に集中できそうです。